愛媛の温泉

【愛媛県の温泉】小藪温泉 愛媛の隠れた名湯

愛媛県大洲市にある小薮温泉に行ってきました。

この温泉は1861年に福山喜三米が、自身が経営する旅館に、小藪川上流にある源泉から温泉を引いたのが始まりのようです。源泉そのものの起源は、ケガをした鶴が傷を癒すために小藪川上流にある源泉を見つけて使ったとか、村人や旅商人が源泉を見つけだし「小屋がけ」をして利用しだしたとも言われています。ちなみに現在の小藪温泉では1961年に敷地内地下100mを採掘して噴出させた約16度の冷鉱泉を源泉としているそうです。

アクセス方法は194号線を走り愛媛の内子町と高知の梼原町の間へむかいます。すると突然、道脇にこんな大鳥居↓が現れます。この大鳥居は道中にある八大龍王神社の大鳥居で、小藪温泉はこの大鳥居をくぐった先の山奥にあります。

んで、大鳥居を過ぎて約2~3キロほど山を登ると、小さな集落にたどり着きます。そのなかに一際大きな三階建ての建物が見つかれば、それが小薮温泉です。温泉の周囲はさびれた家々ばかりで侘しい鄙びた雰囲気ですが、明治時代は湯治客で大いに賑わったそうで現在では想像できません。まあ、その方が個人的にはゆっくり温泉を楽しめるのでありがたいんですがね。

小薮温泉は「温泉遺産」に選定されているとのこと。ちなみに本館は大正11年春頃に建てられたという入母屋造三階建ての建物で、有形登録文化財になっているそうです。風情たっぷりで良い雰囲気をかもしだしています。

泉質は低張性アルカリ性冷鉱泉で温泉の種類で言うところの②になります。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛などに効能があるそうですが、美肌効果もありそうですね。湯温は42度に加温しているそうですが、なぜかけっこう熱めに感じたので長くは浸かっていられませんでした。まあ、湯舟の側でボーッとして入浴してってのを繰り返してたんで、けっこうな長風呂にはなりましたけどね。お湯は少しヌルッとした柔らか目のお湯だったのでのほほんと出来ましたよ。浴槽は内湯しかないんですが、湯船の周囲が窓なので外の景色を眺めながら入ることができました。男湯からは庭と川の景色とを見ることができたんですが、庭にある満開の椿の花と、その奥に見える入母屋造の建物とがベストマッチしてて気持ちよく入湯できました。

囲炉裏での食事がおススメらしいです。